【声優の仕事】仕事発生~収録前日までの流れ〈アフレコ現場に行く前段階でやること〉

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むんまる

こんにちは、むんまるです

この記事では、声優が仕事に呼ばれてから収録前日までの流れを説明していきます。

アフレコ収録の様子はなんとなくイメージがつく人もいると思いますが、声優の仕事は収録現場に行くだけではありません。

実際に声優が収録の前段階で行っていることについて、詳しく解説していきます。

目次

仕事発生~収録前までの流れ

仕事が発生してから収録前までの流れは、主に以下のようになっています。

STEP
キープ連絡
マネージャー

〇月〇日、仕事のキープが入りました。

むんまる

かしこまりました。スケジュール空けておきます!

STEP
決定連絡
マネージャー

〇月〇日の仕事が決定しました。

むんまる

(やったー!)ありがとうございます!

STEP
台本の受け取り
マネージャー

台本の準備ができました。事務所へ取りに来てください。

むんまる

かしこまりました!

STEP
台詞の練習
むんまる

全力を尽くすのみ!やるぞ~~~!!!

連絡などは事務的な作業に感じますが、どれも声優にとって大切な仕事のうちです。

各項目について、詳しく見ていきましょう。

キープ連絡

まず、声優がアフレコ現場にいく前に、制作会社やディレクターさんからスケジュールについての問い合わせが所属事務所へ入ります。

ディレクターさん

〇月〇日、むんまるさんのスケジュール空いてますか?

他の仕事などでスケジュールが埋まっていない場合は、そこで『キープ』が入ります。

キープとは:指定した声優のスケジュールを押さえておくこと

その後、事務所から声優個人へメール等でキープ連絡が入ります。

キープ連絡のメール内容は、『○月○日○時〜○時、〜〜〜〜様(制作会社やディレクターなど)からのキープが入りました。』といった感じです。

キープ時間は作品によってバラバラですが、丸一日、もしくは○時以降・○時までなど、大まかな時間となっています。

声優は、キープが入ったら指定された日時に収録が入っても大丈夫なように、予定を空けておきます

キープには、スタジオへの移動時間等は含まれていないため、住んでいる場所にもよりますが前後1時間程度は余裕を持って空けておく必要があります。

まれに、キープ連絡がないまま、いきなり『決定』となる場合があります。

決定連絡

制作側のキャスティング・選考の結果、出演が正式に決まれば『決定』出演が決まらなかった場合は『バラシ』となります。

出演が決まった段階で、事務所からは『決定連絡』が入ります。

決定連絡のメール内容は、『○月○日○時〜○時 作品タイトル:△△△ スタジオ:□□□』といった感じです。

事務所やマネージャーさんによっては、その時点で知り得る他の情報(全体の収録スケジュールやキャスト・スタッフ一覧など)も一緒に送ってくれることもあります。

この『決定連絡』により、出演が正式に決まり、収録日や収録場所、作品名、共演者などが分かります。

台本の受け取り

決定連絡後、マネージャーさんが制作会社へ台本/映像を受け取りにいきます。

その後、声優へ受け渡しとなるのですが、基本的には声優自身で事務所へ取りに行くことがほとんどです。

現場がある日にマネージャーさんが持ってきて渡してくれる場合や、声優自身が直接制作会社へ取りに行く場合もあります。

台本は手渡しが基本

ただ、一貫しているのが、『手渡し』という点です。

台本などの、一般公開前の作品データは、何かの手違いで他の人の手に渡ってしまうと流出の危険性があるので、慎重に取り扱われます。

また、基本的に郵送も使われません。

流出の危険性に加えて、郵送時のトラブルや遅延などで収録日までに声優の手元に台本が届かないと困るからです。

台本や映像がデータの場合も

最近は、台本や映像をデータでいただく場合も多々あります。

ダウンロード用のURLやパスワードがメールで送られてくるので、自分のスマホやPCなどで確認します。

その場合、印刷された台本自体がないので、取りに行く必要もありません。

セキュリティの厳しい案件や長寿番組の場合、当日にならないと台本は渡されず映像も観られない、という場合もあります。

むんまる

当日にならないと自分の台詞すらもわからないなんて…怖すぎる…

台詞の練習

台本/映像を受け取ったら、収録日に備えて台詞の練習をします。

練習場所

練習場所は、圧倒的に自宅が多いでしょう。

理由としては、カフェなどの公共の場では情報流出の可能性があるため【台本を開く/台詞を声に出す】といった行為ができません。

自宅での練習が困難な場合は、カラオケなどの個室で練習する人もいます。

練習内容

具体的に練習する内容は、以下の事項です。

  • 物語の全体像・内容を把握する
  • 自分の役どころを把握し、タイムなどをチェックする
  • 自分の役の台詞練習・役作り
  • マイクワークを予想しておく

この中でも、【自分の役の台詞練習・役作り】が、声優の一番の仕事です

むんまる

考えることが無限大で、果てのない作業です。(これが面白いのですが)

また、余力があれば、勉強のためにも他の役の練習もしておきましょう。

本番での共演者の芝居を見て、自分がイメージしたものとどう違うのかを見ることで、引き出しを増やすことができます。

配役されていない役があれば、チャンス!

台本上で配役されていない役があれば、当日いきなり役を振られる可能性があります。

急遽キャスティングされても慌てないよう、持ち役と同じくらい練習しておきましょう。

その場でふわっと、「誰かこの役やって~」とディレクターさんに言われることもあります。

そんなときはチャンスとばかりに、積極的に手を上げましょう。

むんまる

小さなことの積み重ねが、成功への道のりとなるのです

作品外での下調べ・準備

作品に関する理解を深めることが第一優先ではありますが、現場でうまく立ち回るために、他の面でも下調べが必要です。

むんまる

ここが意外と重要なポイント!

主に調べる内容は、以下の事項です。

  • スタジオの場所確認
  • 共演者/スタッフの情報
  • スタジオ近くの居酒屋

スタジオの場所確認

初めて行くスタジオの場合は、収録日当日に道に迷って遅刻することがないよう、予めスタジオの場所を把握しておくことが大切です。

収録スタジオはわかりにくい場所にあることが多いため、不安な場合は、マネージャーさんや先輩に特徴などを聞いておくと良いでしょう。

共演者/スタッフの情報

共演する声優さんやスタッフさんの情報を調べておくと、現場で会った際に話のタネになります。

人間関係で成り立っている業界なので、休憩時間など、話せるタイミングで色んな人と仲良くなっておくに越したことはありません。

スタジオ近くの居酒屋

現場や収録時間にもよりますが、収録後はキャスト・スタッフで飲み会に行くことが多々あります。

その際、誰かがスタジオ近くの居酒屋を調べて予約などをしてみんなで向かうのですが、大人数になるとなかなか見つからない場合もあります。

すぐに飲み会の場所を決められるよう、いくつかピックアップしておくと良いでしょう。

むんまる

飲み会などの予約は、新人が率先して行います

よくある質問

台詞はどのくらい練習すれば良いのでしょうか?

一概には言えませんが、最低限、自分で納得できる台詞が喋れるようになるまでは練習しましょう。

加えて、自分の解釈と制作サイドの解釈が異なっている場合も考え、さまざまな要求に応えられるよう、パターンを変えて練習/役作りしておくことも大切です。

ただ、『練習しすぎて喋りが固定されてしまい、制作サイドの指示に応えられない』といったことがないよう、柔軟に対応できるようにしておく必要があります。

自宅で練習できない

家族がいる、防音環境が整っていないなどで、自宅であまり台詞の練習ができない場合もあるかと思います。

自宅で思うように練習できない場合は、以下の方法をおすすめします。

  • カラオケなど、大声を出せる個室空間に行く
  • 大声を出すシーンだけ、布団を被ったりタオルを口に当てたりして練習する
  • 自宅に防音室を設置する
スタジオの場所がわからない!

スタジオによっては、場所や地図が調べても出てこない場合があります。

予めマネージャーさんや先輩に聞いて、場所を確かめておきましょう。

まとめ

声優が仕事をいただいてからスタジオに行くまでの一連の流れを説明しました。

声優の仕事は、アフレコスタジオでの収録がメインではありますが、収録はあくまでも本番なので、それまでの準備が一番大切です。

どのように役作りをして本番を迎えるか、また、自分がどのように動けば現場がスムーズに流れるか等を、収録日までにたくさん考えておきましょう。

たくさん考えて収録に臨む場合とそうでない場合では、圧倒的な差が生まれますし、現場での立ち居振る舞いで全部バレてしまいます。

良い作品作りをするために自分ができること・役割を考え、当日にそれを最大限発揮できるよう、たくさん準備をして本番を迎えるようにしましょう。

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