運営者プロフィール

はじめまして!【むんまる】といいます。
私はプロの声優としてアニメや吹き替えなどの作品に出演する現役の声優です。
かつて15年ほど声優事務所に所属していましたが、現在はフリーとして活動しています。
今の時代、一口に「声優」といっても様々な仕事がありますよね。
アニメや洋画の吹き替え、ナレーション、ゲーム、ラジオ、インターネット番組など様々です。
その中でも私の場合、主にアニメや洋画の吹き替えに出演し、稀に番組ナレーションや企業VPナレーションなどを担当します。
また、自宅にある録音機材を使い、VPナレーションやWEBナレーションを宅録で請け負うこともあります。
いわゆる、多くの人が憧れる「声優」という仕事のイメージに近い活動をしていると思います。

売れっ子ではないためアイドル的な活動はしていませんが、一応声の仕事で生活をしています。
声優になった経緯
私は地方出身で、声優という夢を目指して上京した者の一人です。
養成所にもいくつか通い、20代半ばでとある声優事務所に所属したものの、実際は制作会社とのパイプを持っていない事務所で、アニメや吹き替えなどのメジャーな仕事は一切ありませんでした。
当時の事務所からいただいた仕事は、実用的なスマホアプリ音声やナレーション、18禁ゲームなど。
それも、全部合わせて3カ月に1本仕事があるかないか程度だったので、胸を張って『声優やってます!』とは言えない状態でした。

レッスン費をぼったくるような悪徳事務所ではなかったけれど…
とにかく仕事がなさすぎました。
もちろんそれらも立派な声のお仕事ではあります。
ですが『今のままでは、思い描いていたメジャーシーンで活躍する声優にはなれない!』と思った私は、思い切って事務所を退所し、アニメや吹き替えなどの放送業界・制作会社とパイプのある事務所へ所属するべく、改めて養成所に通い直しました。
基本的に、声優としてアニメや吹替え・映画などのメジャーシーンの仕事をするためには、『マネ協(一般社団法人日本芸能マネージメント事業者協会)』や『声事協(一般社団法人日本声優事業社協議会)』等の団体に、事務所もしくは個人が加盟している必要があります。
私が最初に所属した事務所のように、上記のような協会に加盟しておらず、制作会社とのパイプもほぼない声優事務所はたくさんあります。

だからといってそれらの事務所に仕事が全くないわけではありません。ナレーター専門の事務所などは、別枠と考えても良いかもしれないですね。
声優を目指す人は、とにかく『所属』という言葉に憧れ、この件を見落としてしまいがちなのですが、事務所を選ぶ際はここが一番重要なポイントであるともいえます。
その後、無事に新たな声優事務所への所属が決まり、私が思い描いていたような憧れの声優生活をスタートさせることができたのです。
これまで多くの養成所に通い、さまざまなオーディションを受け、時には怪しい話に引っかかりそうにもなり(笑)、はたまた事務所の移籍もしたりと「自分でもいろんな経験をしてきたなぁ…」と感じています。
声優にはなれた、仕事もちょこちょこある。けれど…
わかってはいたものの、声優の世界はやはり厳しく…。
ちょくちょく仕事はあっても、声優の仕事だけで食べていくことは難しく、アルバイトを何個も掛け持ちして食いつないでいく日々でした。
年齢を重ねるうちに、だんだんとがむしゃらに夢を追うことが難しくなってきました。
そこで私は一旦事務所を退所し、声優業の廃業・一般企業への就職も視野に入れつつ、フリーとして活動を始めることにします。
事務所を辞めることで声優の仕事が一切なくなってしまうことも覚悟していましたが、意外にもフリーとなった後でも声をかけてくださる方が多く、現在でもなんだかんだ声の仕事を続けられています。
また、さらに収入を増やしたいと思い副業を探していたところ【宅録声優】の文字を見つけ、「声優経験のある自分なら、機材さえ揃えられれば宅録声優としてプラスの収入を得ることができるのでは?」と思い、宅録声優を始めることになります。
当時、宅録の知識はほぼありませんでしたが、自分なりに調べて機材を揃え、少しずつ仕事をしていくものの、安いギャラや無理難題を押し付けてくるクライアントとのやり取りに疲れ果てることもしばしば。
フリーで宅録声優をやっていくのもなかなか難しいなあ、と感じる毎日です。

中には素敵なクライアントさんもいますが、通常のお仕事と比べてギャラは10分の1程度と格段に低く、ぶっちゃけやってられないことも多いです。
それでも、宅録で月に数万円程度は稼げるように!
そんな私でも、宅録を続けていくうちに『副業』と言えるくらいには稼ぐことができるようになりました。
現在は、これまで通り声優・ナレーター業を続けつつ、メインの活動名を伏せながら副業として宅録声優をしています。
宅録の仕事内容としては、WEB動画のナレーションやWEB漫画の声優などで、主にクラウドソーシングサイトからいただくことが多いです。
ブログのコンセプト
声優の世界で生きていくのはとても厳しく、現在でも試行錯誤しながら必死に食らいついていますが、私自身、声優を目指したことを後悔したことは一度もありません。
様々な面で生活が苦しい反面、好きなことを仕事にできているという嬉しさや素晴らしい作品作りに携わることができるという喜びは何にも代えがたいものです。
業界で関わる方々も熱意溢れる素敵な人達ばかりで、本当に素晴らしい経験ができていると日々感じています。
このサイトでは、私が声優のお仕事を通じて得たさまざまな経験や宅録のノウハウ、フリーランスとしての生活などについて伝えていこうと思います。
私の記事を通して、あなたが夢に少しでも近付いていける、そんなお手伝いができれば嬉しいです。